セラピー13(保存用)
13□~を見てくれそうな貴方には、と書き、その後その人にわかって欲しかったことを書き、最後に、それによって得られるものを書く。
・例
僕の頑張っている姿を見てくれそうな貴方には、僕の弱った姿を分かって欲しかった。それで僕は何かを達成できた。
みんなの人気者の貴方には、僕の嫌っている部分やネガテイブな部分を分かって欲しかった。それで僕はみんなと仲良くなれた。
僕のことを信じてくれそうな貴方には、僕の乗り越えられなかった過去を分かって欲しかった。それで僕は、自分の力を信じられた。
・目的
自分の中の依存心と悲しさや寂しさに焦点を当てたワーク。
自分のその感覚に対して自信がなかったり、嫌悪したりしているとき、
その感覚に許可を出せている人に対して、ニーズを持つことがある。
それは分かって欲しい等々、〜して欲しいというような欲求であり、
この欲求の裏には、この欲求を通して貴方のその感覚と繋がることができたら、
私は何かを手にすることができる、というような取引的な感覚がある。
この感覚があるとき、その相手の感覚と直ぐに繋がることができれば良いのだが、
繋がれるような気がしないと、
依存的になり過ぎたり、相手の少しの反応で傷ついたり、
もう、自分の欲求に答えてくれる人いないんだと、
被害者となり、相手のことを責めたまま深く傷ついたり。
その感覚を手にできるという信頼がないだけ、
自分が傷つくような体験を多くしてしまうことに繋がる。
なので、今回のワークでは、
過去に信じられないという前提から傷ついてしまったところを、
今の自分を通して、何が実は欲しくて、何と繋がりたかったのかを、
その相手に対する認識からはっきりさせていく。
・解説
分かって欲しいかったという悲しみを、自分の中で認識してないとき、
なぜだがわからないけど、分かってくれない相手に怒りたくなることがある。
それは整理すると、自分のある感覚に触れてくれた等々の経験を通して、
この人ならという期待を持っているからなのだが、
悲しみに触れたくないときは、「〜なら当たり前でしょ?」
という正しさを使って、自分の欲しいものを得ようとしてしまうことがある。
なので今回のワークで、
期待を感じさせる相手の長所、そしてその長所になら、
分かってもらえそうな自分の感覚を書き、
最後にそれを満たしてもらえることで得られる報酬。
を整理していくことで、
自分の本当に欲しいものという部分から欲求を整理していく。
・効果
一番は、コミュニーケーションがしやすくなってくること。
「私は貴方のこういう部分に嫉妬していた」とか、
「私は貴方のこういう部分に、こうしてもらえると期待してた」とか、
「私は貴方のこういう部分を見て、これならこの気持ちを分かってもらえるかもしれないと思って、悲しい気持ちになってた」とか、
「私は貴方にこうしてもらうことでこれが欲しかったみたい」とか。
自分の気持ちを整理することで、
怒りや正しさという角度からのぶつかり合いではなく、
相手の長所、自分の悲しさと欲求、自分の欲しいもの。
という観点から気持ちを伝えていくことができるので、
自分の気持ちを受け止めてもらえやすかったり。
相手の長所と自分の欲しいことが分かってるので、
相手の愛を受け取りやすかったり、感謝しやすかったりする。
あとは、欲しいものが明確になっているからこそ、
互いにとってwinwinな関係性を作りやすくなってくる。
ある程度の信頼関係があれば、かなり有効なコミュニケーションに感じる。
・注意点
自分が弱くなるような気になることがある。
これは、本当に欲しかったものを、
自分の手で手に入れてきたり、手に入れようとしたりしてきたことの積み重ねから感じるようなもの。
あとは、傷ついた時の痛みを感じて、
分かってくれない貴方が悪いというような感覚を感じることがある。
・対策
新しい形で人間関係を作っていくという選択をし続けること。
悲しいところや寂しいところは、
対等性を持って、しっかりとコミュニケーションしていったり。
自分が受け取れないと思っていた感覚を、
自分は受け取れるという信頼をし続けていくこと。
そして、頼ってくる人や、依存してくる人は自分の良さを見ていたんだ、
自分が頼ったり依存したりした人物というのは、
自分がその人の良さを見て、その人に期待していたからなんだ、
という理解をしていくという覚悟を持ってやっていくこと。