誰かを自分の力で押さえつけたことのある貴方へ。

 

1.貴方の本当に伝えたかったことを大切にして欲しい。

 

貴方はその時強い口調や力や権力を通して、

相手の意見や考えや行動を押さえつけるということをしたのかもしれない。

 

しかし、貴方はその時、その伝え方を通して、

何か本当に大切なことを伝えようとしていたのではないだろうか。

 

貴方なりの考え方であったり、貴方が積み上げてきた努力であったり。

貴方はそのときは、その貴方にとっての大切な何かを通して、

相手を押さえつけるということしかできなかったかもしれない。

 

でも、そこを悔いて、自分のことを強く責めることをするよりも、

貴方がその行為を通して、

相手に本当に伝えたかった厳しさや考え方など、

そういったものをまずは貴方自身が大切にすることをして欲しいのです。

 

貴方は本当は、相手のことを押さえつけたかったわけではないはずだから。

 

 

2.貴方が痛みに耐えながらも、乗り越えてきた日々を認めてあげて欲しいのです。

 

貴方は、何かしらの痛みを抱えながらも、

それを貴方の力を通して乗り越え、成長してきたのだと思います。

 

だとしたら、その痛みに負けず、成長を続けてきた貴方のことを、

まずは貴方自身が認めるということをしてあげてください。

貴方が成長してきたその日々は何物にも変え難いくらい、素晴らしいものです。

 

そして、それを貴方自身が大切にするということで、

貴方の痛みも今の貴方が優しく大切にしてあげて欲しいのです。

 

貴方は本来、自分の痛みにも人の痛みにも優しさを注ぐことのできる、

大きな愛を持った、心優しい人なのですから。

自分自身が本当はそんな自分であると、どうか信じてあげてください。

 

 

3.貴方のもっとこうしてあげたかったという気持ちを大切にして欲しい。

 

貴方がもし、もっとこうしてあげたかったな、

もっとこうしてやりたかったなという風に感じるのだとしたら、

それは、貴方が力で押さえつけるよりも別のやり方があったことを、

相手の状態を見て、理解することができているということ。

 

つまり、それは、貴方はそのとき、その人のことを力で押さえつけたとしても、

貴方はその相手に対して、もっと別の未来を望んでいたということ。

 

だとしたら、貴方のその気持ちを大切にすることで、

貴方が本当にしてやりたかったことを、貴方の気持ちを通して認めてあげて欲しいのです。

 

そして、貴方はその行為を責めるのではなく、

貴方の本当の思いを認めてあげて欲しいのです。

誰にでも間違いはあります。

そして、貴方のその思いに、きっとその相手は感謝してるはずですから。

 

 

4.貴方がそんなことをしても、周りに居てくれた人の存在を忘れないで欲しい。

 

貴方は、自分のしてしまった行為を振り返ったとき、

自分の行為によって相手を良くない状態にしてしまったとき、

とんでもないことをしてしまったような感覚になるかもしれない。

 

でもそのように感じたとき、

どうか自分のことを強く強く責めることをしないで欲しい。

貴方は、自分のことを責めているとき、

貴方がたとえ、そうしたとしても、

貴方の近くに居続ける選択をしてくれた存在のことを貴方は忘れている。

 

その存在は、どんな気持ちで貴方の側に居続けてくれたのだろうか。

少なくとも、貴方の価値を見て、貴方に対して愛情を持ってくれているはずだ。

 

だからどうか、その人のその思いというのを受け取って欲しい。

そしてその人の思いを通して過去の自分を許し認めてあげて欲しい。

 

その人は、貴方が本当はそんなことをする人なんかじゃない、

ということを何やらも知っているし、信じているはずだから。

 

 

5.貴方の中の怒りを大切にして欲しい。

 

そうは言っても、貴方はついつい誰かに怒りたくなるかもしれない。

しかし、貴方はその怒りを感じているとき、

もしかすると何かしらの形で相手に対して申し訳なさを感じているのかもしれない。

 

だから相手のちょっとした行動にも責められたように感じ、

相手のことを強く怒ってしまうということをするのかもしれない。

 

だとしたら、貴方の中の怒りを大切にすることで、

貴方が感じている、もっとこうだったら良かったのにな、

という貴方の中にある罪悪感と愛を何よりも大切にしてあげて欲しい。

 

貴方が怒りを感じるということは、

きっとどこかで、自分のことを悔い自分のことを責めたのかもしれない。

 

だから今怒りを通して貴方の罪悪感を大切にすることで、

貴方自身が本当は持っていた愛情というのを大切にしてあげて欲しい。

 

貴方は本当は誰かを怒る人でもなく、力で押さえつける人でもなく、

自分のことを強く責めるくらいに、相手のことを愛している人なのだから。