セラピー3(保存用)

3□自分の中での嫌だったこと→それに対して、肯定的な決意表明→相手の愛や良さという部分を見ることを選択する、という順で行う。

 

・例

貴方にとって僕はいらない人だとしても、僕は貴方のことを否定したり責めたりしないし、傷ついて引きこもったりはしません。

貴方にとって僕はいらない人だとしても、僕は貴方の長所・素晴らしさ・貴方にできること・貴方がした良きことを見続け、評価し続けていきます。

 

・目的

このワークの一番の目的は、自分の人生の中で未だに被害者になり続けてるマインドを、今ここで無害者に変えていくということである。

 

大抵、自分にとって傷つくことをされたり言われたとき、

相手のことを責め、文句を言い続けている。

が、それ以上に責めているのは自分自身である。

 

傷つける誰かというのは、自分が何か新しい選択をしないという理由になり、

それは、より魅力的な自分にならないということである。

 

このワークでは、相手に対して判断していた部分を変え、

相手の愛や素晴らしさを見ていくことをしていく。

これにより投影が変わるので、自ずと自分に対する認識も変わり、

自分がより魅力的になっていくことを選択していきやすくなる。

 

・解説

このワークでは、今の自分が選択している相手に対しての判断を軸に、

否定的肯定法を用いて、その相手に感じていることを、私はもう感じないと選択していく。

 

そして、後ほど説明するが、次に相手の愛や良さを見ることを選択することで、

判断という思考の垣根を超えて、

相手の本質を見ることを選択していく。

 

要するに、私が今まで知覚していたことの全ては誤りだったにも関わらず、

私は貴方のことを傷つける人にしていました、ごめんなさい。

という罪悪感を洗い流し、より自分の中の本質を選択していくということである。

 

・効果

このワークの一番の効果は、傷つく自分を減らせるということである。

個人的な体感としては、否定的肯定を行なった時には、

自分の中の本当の愛の部分と繋がる感覚がして、

元々感じていた愛が戻ってきたように感じられた。

 

そして愛を選択する部分では、僕は例の他に、

「他の人が貴方のことを愛する目で見た時と同じように、貴方のことを見ていきます」という選択を行なったりしたが、

それにより、相手の愛と繋がれることが多かったように思う。

 

あくまでこのワークの目的は、もう二度と同じようなことをされないために、などといったような現実的な変化を望むものでもなく、

 

ただ相手の愛を通して自分の愛を感じ、その愛に対する信頼によって、

相手のその行為も、自分の自分や相手に対する判断も誤りだったんだ。

私が貴方の愛を見続けられていれば、私は貴方にこんなことをさせて、罪悪感を感じさせる必要もなかったんだ。全て私の責任だったんだと。

 

自分の力と愛の大きさを思い出す目的のワークである。

 

・注意点

これもいくつかある。

まず最初の部分で痛みに入る可能性が高いこと。

 

これは判断を過去に行い、その判断を通して思考を積み重ねた以上、仕方のないことであるが、そこに愛があるわけないという誤解と共に、

苦しさが強く押し寄せてくることが多い。

 

もう一つは、否定的肯定をすることに意味を感じられないことがある。

この否定的肯定の目的は、自分を責めることに投資しているエネルギーを自分の人生を自分で切り開いてく部分に投資する目的のものだが、

奥底にある愛が信じられないと、どうして俺がという感覚が生じることがある。

 

これは被害者でいようとするエゴの作用であるが、愛を信じられないときというのは、全て誤解だが、無意味感という感覚に至ることが多い。

 

もう一つは、相手の中にある愛を信じられないこと。

行為そのものに対象を置くのは、理性的な流れであるが、

この場合、相手の行為そのものに愛を見つけるのは至難の技であることが多い。

 

・対策

何よりも大切なのは、自分であろうとしないこと。

言い換えれば、今の自分にしがみつこうとしないこと。

そして、自分の中にある愛を信じること。

 

また重要なのは、自分の知覚の誤りを常に認め続けていくことである。

辛く苦しい体験をする手前においては、自分の中で愛ではない判断と選択をしていることが非常に多い。

そして、それが結果的に現実としてもたらされたということである。

 

自分で自分の人生を切り開いていくという視点においては、

どんな経験すらも、自分の選択の結果。