セラピー6(保存用)

6□自分の中で気にしている部分を書き、こんな人間でも受け入れてください、お願いします、と書く。

 

・例

私は人のことを傷つけてしまうような人間です。こんな人間でも受け入れてください。お願いします。

 

・目的

自分が抱えている、悲しさや寂しさの感情へのアプローチ。

自分の中で過去に選択した何かに対して罪悪感を抱えていると、

その罪悪感が別のところで、「私はこうしちゃう人なんだよね」という分離を作る。

 

罪悪感は分離の感情であるが、この罪悪感があると、

相手をその罪悪感を許してくれない人にするだけでなく、

人と繋がれないことから、悲しさ寂しさをもたらす。

 

これが人との距離感を作ることになるので、

このワークで悲しさ寂しさを感じさせる、

要は罪悪感を通した自己に対する判断を打ち明け、

またそれを受け入れてくれるような存在を今ここで作ることで、

人と繋がれない理由というのを少なくしていくことを目的としている。

 

・解説

この罪悪感があるとき、「私なんかは受け入れてもらえるわけない」

という前提のもと、私のこの罪悪感なしで、この場は調和されており、

その調和は私のこの罪悪感の打ち明けにより崩れ去る、と思うことがある。

 

それが、人との距離を作るのだが、

この問題の本質は、人が受け入れる受け入れないではなく、

私の中で相手を受け入れてくれない存在と認識していることにある。

 

これが罪悪感が作る罠。

なので、今回のワークでは、懇願を通して、その罪悪感からくる、

無意識の分離のパターンの連鎖を断ち切ることを行なっている。

 

・効果

思考が変わることが一番の目的。

罪悪感を強く抱えているときの焦点は、

その罪悪感を責め許してくれない部分に当たるのだが、

 

罪悪感を通して焦点の部分を選択によって変えることで、

「許してもらえるかも…」「これでも良いのかもしれない」

という落ち着いたような見方に繋がる。

 

そしてこの落ち着いた見方は、罪悪感にどっぷり浸かって、

人との距離を急速に離すという選択を抑制するのにも繋がり、

また、自分と同じような人、自分と似たような人を無意識に探すという、

繋がりの方向性へと向かう効果がある。

 

・注意点

書いている時に、過去の罪悪感の痛みから、

自分が最低な人間なような気がしてきたり、

愛されないようなイメージが浮かんできたりすることがある。

 

また、書いている時に、悲しさや寂しさに触れることがあるので、

そこで世界に自分は一人ぼっちのような孤独感を感じることがある。

 

・対策

人は、人の見たいように見ているという視点が必要になる。

ある要素を持った人しか、この悲しさや寂しさを分からないという視点になることがあり、

過去の寂しさや悲しさにを感じるトリガーを引けなくなることがある。

 

あくまで目的は、寂しさと悲しさを通した見方を変えて、

それを自分で受容していくことなので、

その感情の責任を、今依存として浮かんでいるイメージも含めて、

自分が取るという覚悟が必要になる。