セラピー10(保存用)

10□自分の中で自分から関わっていく選択ができない部分を書き、それで迷惑をかけますと書く。そのあと、ごめんなさい、でもそれでも貴方の力になりたいと書き、最後にありがとうと書く。

 

・例

僕は、何もできない面で貴方に迷惑をかけます。ごめんなさい。

でもそれでも貴方の力になりたい。ありがとう。

 

僕は、行動の遅さで貴方に迷惑をかけます。ごめんなさい。

でもそれでも貴方の力になりたい。ありがとう。

 

・目的

自分から何かを作り出す、何かに関わっていくという選択ができない時、

二元的な見方から、自分は悪い方の部分を持ってるという判断を行なっている。

 

これがあると、「自分じゃない方が良い」「自分よりもできる人はいる」

という発想になりがちなので、

「自分は迷惑をかけるから、居ない方が良い」

「自分は愛されてないし、ここに相応しい存在ではない」

という見方に繋がることがある。

この感覚は、寂しさや孤独感という感覚に繋がるだけでなく、自信を失わせる。

 

そしてこの見方があるとき、

「やるかやらないか」「できるかできないか」という発想を持っている

人からのアドバイスを中々受け取れなくなるだけではなく、

「何もわかってない」「あの人がいるから自分はできないんだ」

という感覚に繋がることが多い。

 

あくまで相手は、自分が感謝したことを通して、

愛を持って伝えてくれているだけなのだが、

二元的な見方を含んでる部分だと、自分のできなかった痛みに当たることで、

「この人はできてるできてないの線引きを引いて、与えさせてくれない」

という感覚の元、相手を敵視する。競争するという方向に向かいやすい。

 

そうして、

「他の部分を引き合いにして、私のができている」

もしくは、

「この人は私のありのままを見ていない」という感覚に繋がってくる。

 

しかしこれだと、相手の見方を自分の痛みを通して癒着したままになるので、

「他の場面で自分がやってることを通して与える」

「新しい試みを通して力をつけて、組み合わせて与える」などなどの、

自分の思考の積み重ねの全てを与えるという方向に向かわず、

自分の奥底の才能や愛が使えないという問題が生じてくる。

 

なので、その二元的な部分で痛みを感じてる感覚を、

痛みから与えるの方向に変える選択を行うことで、

そこと他の自分の要素を組み合わせて与えられる状態にしていく。

 

・解説

自分のできない部分を刺激してくる、

自分のできない部分があるとそういった刺激をされる、

という痛みを超えて、

まずはその痛みを引き起こしてくると感じている人に対して、

刺激してくる感覚を「迷惑をかける」という言葉で、

自分からその痛みを引き受ける選択をしていく。

 

ただずっと、自分のできない部分を通してできる人を見てきただけに、

「私よりも優れている人はいるし、私がやってはならない、ごめんなさい」

という感覚があるので、「ごめんなさい」という言葉を選択することで、

その罪悪感というのを自分で引き受けていく選択を行う。

 

そうして、そこまで選択した上で、

「私は私よりも優れている人がいるのも知っているし、

私はその人達よりも劣っている現実を見せられると傷つくけれども、

私は私がしてきた部分の全てを通して、貴方に与えていく」

という選択を行うことで、

 

自分のダメだと思っている部分、自分の他の部分の才能を使って、

与えるという方向性に意識をシフトさせていく。

 

最後に、「ありがとう」と書くことで、

「相手は許してくれたり、何だかんだいって笑ってくれるだろう」

というのイメージを形成し、

これにより、痛みからくる、しなければ終わるという感覚に終止符を打ち、

しなくても終わらないから、自分の他の部分も生かして与えようと、

より自分のために、そして自分の全身全霊を与えていくことに繋げられる。

 

・効果

自分を攻撃したり、敵視したりしてくると感じていた人が、

実は、そうではなく、自分は自分のダメな部分を見ないために、

その人と争い、責められているように感じてんだなと気付ける。

 

また、これを通して感じるのは、

与えていなかっただけだったという感覚と、

痛みを超えて、与える選択をすることで、自分の他の部分の才能も開花してくるような感覚に繋がってくる実感を得られる。

 

あとは、自分の痛みが癒されることで、

相手が自分に向けてくれていた愛を、

「その人は自分の感謝を通して受け取ったものを、

愛を通して自分に与えてくれたんだな」という実感に繋がる。

 

・注意点

自分はいなくなった方が良いような感覚に至ることがある。

これは、過去の自分の、痛みを通しての思考の積み重ねから生じるものであるが、

そんな自分には何もできないような感覚や絶望感を感じることもある。

 

他には、これを繰り返していると、

自分を責めきたり攻撃したりしてくると思っていた人に、怒りが生じることがある。

 

自分の痛みがあるだけに、

「なんで自分はこの痛みを超えてまで何かをしなきゃならない」

「相手はこの痛みを理解せずに、こちらの気持ちを何にもわかってくれなかったのに」といったような、

「選択なんかしたくない!被害者のままでい続けたい!」

というような感覚に至ることがある。

 

・対策

「自分はまだ全力を尽くしてないし、こんなものではない」

といったような怒りのような感覚が大切となる。

 

まだ自分はやっていないことがあるし、見せていないことがあるという思いが、

この痛みを超えて、新しいものを作ろうという意志と希望を作る。

 

また、「自分はもっと大きな愛があるし、より多くのものを与えれる」

というような感覚とイメージがあると、

そちらの方に意識は向いていくので、痛みを超えて、

そちらの方向に向かうような選択がしやすくなっていく。