セラピー14(保存用)

 

14□自分の本当にしたかったことなどを書き、次に誰のどんな干渉により、それが手に入らなくなったのかを書く。最後に、貴方を許し、望みを手に入れますと書く。

 

・例

僕は自分の思うままに生きたかっただけなのに、

貴方がとがめるせいで、僕は自分に自信が持てなくなった。

でも今日貴方のことを許して、望みを手に入れます

 

僕は自分の心に素直になりたかっただけなのに、

貴方の心無い一言のせいで、自分のままだいることに自信が持てなくなりました。

でも今日貴方のことを許し、望みを手に入れます。

 

僕は好きな人に好きと言いたいだけなのに、

貴方がそれを悪い方に広めるせいで、そこに自信をもてなくなりました。

でも今日貴方のことを許し、望みを手に入れます。

 

・目的

かつて、自分が持った欲求というのが、

誰かの干渉により、妨げられた時、

自分はその欲求を持ってはいけないんだと自分のことを責めることがある。

 

その欲求はただ自分が感じていただけなので、

誰かに干渉されたりすると、

「たったこれだけのことに?」といったような気持ちが、

相手の事情を理解して自分を責めないために生じるのだが、

 

ここで自分を責めて癒着していくと、これがやがて恨みや辛みとなり、

その人の干渉のせいで私はこれを手に入れられない、

というトラウマのような捉え方となり、進めない理由となる。

 

なので、このワークでは、

その自ら被害者の視点に立った選択の立ち位置に立ち、

かつて選択した被害者のマインドを通して、許し、

そして、その人に干渉される前の欲求を満たし、

その願いを手に入れるという選択を行うことで干渉を受け入れていく。

 

・解説

干渉により、自分を責める選択を行なっていくと、

心の中でその人の干渉を自分の欲求を、満たさない形で容認することになるので、

我慢の状態となり、その抱えていた欲求の行き場がなくなってしまう。

 

すると、自分が干渉側や攻撃する側に回ってしまう等々の、

現象が起きてしまうことがある。

 

なので、このワークでは、貴方のせいでという感覚を使うことで、

「私は貴方さえいなければ、本当はこれをしたかった」と、

自分の本当の欲求を被害者的感覚を通して、引き上げることを試みる。

 

そしてこのままだと選択肢としては、

怒る悪く言うなどの、存在を認識しない形であり続けて、

その自分の中にあった本当の欲求を満たさない形で進む。

もしくは、

我慢をし続けて、自分の欲求を誤魔化し続けるの二択となるので、

 

貴方と私の欲求が繋がってる状態から、

許しを使って、「その欲求に対してこういった干渉をする人は居る」と、

その人の存在を自分の世界の中で引き受けて、

次にそれでも望みを手にすると選択することで、

「干渉する人が居ても、私は望みを手にする」という、

干渉してくるマインドも味方に付けて、進むことが可能になる。

 

・効果

一番は、余裕ができることにあると考える。

その欲求を満たす満たさないの段階で考えている時、

欲求を満たす手段とやり方を限定することに繋がる。

 

しかし、干渉してくる存在を受け入れた後だと、

「それを満たせない時もある」と、

満たさない現実も受け入れることに繋がるので、

 

「欲しいならこうしようか、でもここで手に入らなくても仕方ないか」

という、より余裕と成熟さが増す感覚に繋がる。

 

これが相手の状態や性格などの見極めの余裕にも繋がるので、

自分がその欲求を満たしやすい場面で開示することが可能となる。

要は、「待ち」の感覚を掴めるので、チャンスを掴みやすくなってくる。

 

・注意点

長らく癒着を続けていただけに、

「お前はこういうことしてくるじゃないか」という感覚が先行して、

その人がそうしてくる前に、自分が持っていた欲求が、中々出てこないことがある。

これは、自分の欲求を満たすことができるという信頼の欠如から生じるものである。

 

また、誰かのせいにして良いのだろうか、という感覚が生じることがある。

これは長年癒着をし、自分の欲求を置いて、

相手のその頭を何とかするという選択を行なってきたから生じるものであるが、

これは自分と相手が感じている欲求や気持ちは本来同じだ、

という視点の欠如から感じられるものである。

 

・対策

一番は、痛みを超えて、自分はこの先にある望みを手にすると覚悟を決めること。

その時、ぼんやりと感じる、「満たしたいけど満たせない…」

というような感覚を信頼して行うと、

癒着を続けたまま、満たそうという選択を行うことに繋がる。

 

なので、ここでは、

「今までのどんな欲求よりも最高の喜びを手にする」などの、

自分を超越するような現実や感覚を望むという意志があると、

 

今のこの喜びや欲求を満たせないがんじがらめのような状態を

抜け出そうという意欲やワクワク感に繋がることがある。

 

そしてその辺のマインドに対する信頼、

もしくは、そのマインドを創造した経験があると、

自動的にそのマインドを信頼することがしやすくなり、

今の状態から抜けて、

よりバージョンアップした自分を手にする選択をしやすくなる。