セラピー9(保存用)

 

9□自分が人と比べて劣ってると思うところ、嫌っているところを書き、その次にそれでも僕は貴方と仲良くなりたい、貴方と親密になりたい、と書く。

 

・例

私は貴方に比べて、明るくないです。それでも、僕は貴方と仲良くなりたい。

僕は貴方と親密になりたい。

 

私は貴方に比べて、人の力になることができません。

それでも、僕は貴方と仲良くなりたい。僕は貴方と親密になりたい。

 

・目的

劣等感や自己嫌悪の感覚に焦点を当てたワークである。

 

劣等感や自己嫌悪は人の良いところを軸として生じるものであるが、

これは、その良い部分の影響力に対する思考の積み重ねから、

私にはそれはできないという思い込みを作り、人との距離を広げる。

 

その劣等感や自己嫌悪は、相手の影響力vs私の影響力という構図を作るので、

私なんかという感覚を作り出し、

その人と繋がることが申し訳ないような、ダメなような気がしてくる。

 

すると、その仲良くなる等の選択を自分ではなく相手に委ねる形になり、

その選択のトリガーを相手が引いてくれないと、

その相手に責められているような感覚に繋がったり、

その相手の良さがいつの間にか、恨みの対象に繋がったりすることがある。

 

なので、今回のワークでは、こんな自分でもという恐れを超えて、

自分が本当にしたかったことを選択することを行なっていく。

 

・解説

人の長所の判断は、その人の行った選択によって人がどれだけ良い影響を受けたか、という光景を元に、判断が行われる。

 

その時の思考の積み重ねでその人を判断していくのだが、

その時、自分の方に、良い影響を与えることができなかったと感じた痛みがあると、緊張を作り出したり、その人との間に距離感を作ることになる。

 

それは大抵錯覚であるが、痛みがあるとこのような判断が行われる。

 

そして、この時同時に、自分もそのようになりたいという感覚の元、

その人と繋がりたい、その要素を自分も感じたいという感覚になるのだが、

この選択を自ら行うことが、痛みにより難しくなる。つまり対等になれない。

 

そしてその本当は欲しかったそのものを、

相手がくれないと、不満に繋がったり。

それが思考として積み重なると、諦めと遠い世界のような感覚の元、

妬みや嫉妬に繋がることもあり、

それが責められてるような恐れに変わることがある。

 

これは自分の本当は欲しかったものとの距離を自分が離す選択をしたから、

生じる責められているような感覚に繋がる。

 

なので、このワークでは、その繋がれない理由となる、

劣等感や自己嫌悪を使い、

そんな自分でも、劣等感や自己嫌悪がなかったら手に入れられるものを、

手に入れていく選択を、

人と繋がる、人と親密になるという部分で行なっていく。

 

これは同時に、私は欲しいものを手にする、も選択するものでもある。

 

・効果

一番は、自分のダメな部分を気にしていたのは、

自分だけだったのかもしれない、という風な気づきが訪れてくること。

 

そして、こんな自分でも仲良くなれるなら、仲良くしたいかもという感覚や、

既に仲良くしてもらっているかもという感覚が、

痛みを超えただけで感じていけることがある。

 

要は、劣等感や自己嫌悪がありながらも繋がりを選択することで、

「あの時もこう選択してたな」とか、

「あの人はそれでもこんな風に接してくれた」等々、

人の愛に気付けると同時に、

自分のしてきた選択とその結果を、認めることができるようになってくる。

 

・注意点

書いている時に、これは自分だけなんじゃないか、という感覚になることがある。

それは、劣等感や自己嫌悪を持っている時の見方の積み重ねからくるもの。

 

相手の良い部分と繋がれるか繋がれないかという駆け引きを、

相手と行なっている時、

自分の視点というのは、繋がれるか繋がれないかに集約される。

 

この時の択は、自分から行動するか、相手から来るのを待つかの2択。

そうすると、良い部分と繋がることしか、

この感覚は抜けられないという発想に至るので、

良いものと悪いものという二元論の見方に固定されてしまう。

 

その思考の積み重ねが、「私なんて」とか、

「自分だけなんじゃないか」という感覚に至ることがある。

 

・対策

何があろうと、欲しいものをは私から与えていくという覚悟を決めること。

この覚悟で、自分が与えたり、信じたりしたけど、欲しいものが手に入らなかった時に、じゃあ別のやり方で手にしよう、

という発想へと流していくことが可能になる。

 

けど、このワークをやることで、何かが手に入る、という感覚のみでやっていると、

「どうさ手に入らない」とか「無理だろう」とかの痛みに入ることがある。

 

なので、まあこれで手に入ったらラッキーかなくらいの気分でやるのが望ましい。